川口社会保険労務士法人トップKAWA-RA版 前ページ 1ページ 2ページ 3ページ 4ページ 次ページ
労働審判制度がスタートしました。

4月1日から、労働審判制度がスタートしました。従来の裁判所による訴訟手続きでは、結論がでるまでに時間も費用もかかり、労使双方ともなかなか紛争を裁判で決着つけようという気になれませんでした。
この、労働審判制度では、3回の期日、3箇月程度の期間で決着を図るというものです。
労働審判制度の開始により、紛争解決の手段の体系は次のように多様なものとなります。

東京地裁への制度初日の労働審判申し立ての中に、「年次有給休暇の取得権確認」というものがありました。今後は、解雇など重大な労働条件に関する問題だけでなく、このような周辺的労働条件についても比較的簡易に紛争処理機関への申し立てがなされることでしょう。

(川口)


いつもと違う研修体験 「写経」をする


 忙しい毎日、ストレス社会の中、心の安らぎを得たい、安らぎの場所を見つけたいという思いで仏教にその場を求め、「座禅」や「写経」「写仏」をする人が増えているそうです。
 また、企業の社員研修の中にも、新入社員の意識改革・礼儀作法の育成に、中堅・幹部社員のマンネリ打破、ストレス解消、自己の振りかえりの機会としてこれらの仏教修行を取り入れ、効果をあげているとのお話を研修担当の方々からお聞きすることがあります。
 そこで今回「写経」をすることで気持ちが安らぎリラックス効果が得られるのか、どのような境地になるのかとの期待を胸に、鎌倉祭りに賑わう4月某日鎌倉長谷寺へ「写経」体験に行ってきました。
 写経は1300年以上前にはじまり、印刷技術のない時代には経典を増やすための実用的な手段として、また経典を学ぶ上での仏道修行として行われていましたが、現在では修行に縁のない人にとっても心静かな時を過ごす身近な機会として人気をよんでいるようです。
 写経に最も多く用いられているのが般若心経。正式には「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」といいます。二七六文字の中に、「空(くう)」という仏教の原理をすべて包含しているありがたい経典です。「空(くう)」については奈良薬師寺の故高田好胤老師が


「かたよらない心、こだわらない心、とらわれない心」とわかりやすく諭されています。「自分自身、あるがままに自然であれ」という釈迦の教えを集約したということだそうです。
 さて今回の写経体験の場長谷寺では、まず山門脇の案内所で写経用紙と説明書を受け取り、写経会場の弁天堂へ。入る前に入口のつくばいで手を清め、堂内に入ったらご仏前にお参りします。堂内には文机が並びワンセットずつ墨、硯、文鎮などが用意されています。すでに数名の方々が静寂の中一心に写経をされているおり、はじめての筆者は物音をたてないよう説明書を読みながら写経の準備に入りました。

この時は無心の境地とは遠い戸惑いの心境でした。それでも硯で墨を擦っているうちに墨の薫りでだんだんと気持ちが落ち着いていきます。
 写経用紙にはあらかじめ経文がうすく印刷されており、それを一文字一文字辿っていきます。説明書には所要時間1時間から2時間程度とありましたが、


川口社会保険労務士法人トップ
CLOSE 前ページ 1ページ 2ページ 3ページ 4ページ 次ページ