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企業の対応は?

チェーン業態をとる業種では昭和61年頃からこれまで管理監督者の取扱いをめぐる判例は実はいくつも出ており、今回のマクドナルド訴訟の判決自体はそれほど意外なものではありません。

しかし、この判決に対する世間の反応の大きさからも推察できるように、今回の判決結果は同業種だけに留まらず、他業種へも大きく影響を及ぼす可能性が高いと言えるでしょう。

そこで、従来からの労務管理に関する解釈や慣例を再検証し、労務コンプライアンスの観点からも十分な検討と早急な対応が必要です。

具体的には、適正な労働時間制度の導入や「賃金規程」の手当の規定の見直しなどを行うことにより、自社の労務リスクを軽減することが可能です。

(菅原)

※「名ばかり管理職」
労働時間の適用除外を定めた「労働基準法第41条」を経営者が都合の良いように拡大解釈したことから生まれました。

売手市場における内定者フォロー

 景気回復や段団塊の世代の大量退職による人手不足への対応から、新卒採用市場が大幅な売手市場となっています。今春4月入社者に対する大卒求人総数は93.3万人とバブル期を上回る水準となりました。一方大学生の民間企業就職希望者数は43.7万人、大学求人倍率は2.14倍となりました。(リクルートワークス研究所)求人倍率の高まりは学生が複数の企業から内定を受けていることを意味し、内定者のフォローと辞退の防止が採用活動における大きな課題になっています。 そこで2009年入社者に対する内定者フォロー施策をご検討の皆様に施策例をご紹介します。(菅原)

施策例コメント
内定者同士の懇親会定番、7割超の企業で実施。
先輩社員との懇親会1,000以上の企業の実施が多い。
役職者との懇親会社長懇親会をはじめ特に中小企業では行うべき。
会社・事業所・工場見学実施企業では内定辞退率が低い。
社内イベントへの参加
一定期間アルバイトとして採用
定期的な電話連絡メールでの運用の方が多い。
定期的なメール送信随時対応できることなど学生志向に合っている。
社内報送付定番、最低限行うべきもの。
内定者向けWEB掲示板の設置コスト効率が良い。随時対応できることなど学生志向に合っている。
通信教育(郵送)の受講300人未満の企業の実施が多い。
実施企業では内定辞退率が低い。
e-ラーニング300人未満の企業の実施が多い。
課題図書等のレポート提出
グループワーク、研修、合宿の実施1,000以上の企業の実施が多い。

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