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機関紙 KAWA-RA版 労務管理や社会保険に関する話題の情報を、
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第114号 令和3年11月1日

基本的な年末調整準備

年末調整について前回は変更点を確認しましたが、今回は年末調整書類準備についてみていきたいと思います。自社にあったやり方や業務の効率化に向けて、見直すきっかけとしてみてください。

申告書の準備

弊社管轄の横浜中税務署では10月21日(木)より年末調整関連書類の窓口配布が始まりました。国税庁のホームページでの様式ダウンロードも9月より可能となっています。弊社で年末調整を受託しているお客様についてはダウンロードも可能ですが、必要枚数が多くお客様の数も複数あるため、毎年税務署に用紙を取りにいき紙ベースにて配布をしています。ここ数年では、給与関連ソフトにより用紙・様式が必要ないオンラインでの申告も少しずつ普及しているようです。以下に簡単ですが比較をしています。

年末調整書類準備の比較図

申告書配布・配布のタイミング

申告書の配布については、基本的には現在、以下の書類1人につき4枚必要です。

①令和3年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
②令和3年分 給与所得者の基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 所得金額調整控除申告書
③令和3年分 給与所得者の保険料控除申告書
④令和4年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

上記①・②・④は必ず各人必要な書類です。③は、保険料控除がない場合に書類の配布・回収が必要かを決める必要があります。自社の規模・人数によって回収管理の手間が異なりますので、一番手間でない方法を選ぶことが大切です。また、パートなどで毎日出勤しない人が多い場合は、配布から回収までの期間をある程度長く設定する必要があります。しかし、基本的には期間をあまり長く設定しないほうが、回収は容易となります。期間が長いと後回しにして提出を忘れてしまうケースが多いです。配布後すぐに記入・提出しなければならないスケジュール設定のほうが、逆に確実かつスピーディーに回収できることが多いようです。

既に準備を始めているかと思いますが、準備の方法等を変えるともちろん結果も変わってきます。あえて今までと違う方法を試してみるというのもありだと思います。今年もあとわずかとなりましたが、年末調整をスムーズに行えるよう確認、改善していきましょう。

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