中小企業を含め、2022年4月から、パワーハラスメント防止対策が事業主に義務づけられました。これに伴って、各事業所様でも事業主の方針の明確化やその周知、また相談窓口の設置など行ったことと思います。しかし、この措置だけではパワーハラスメントがなくならず困っている事業所様も多いかと思います。
そこで今回は、職場環境を良くするためのコミュニケーションスキルを身につける手法について2つご紹介させていただきます。
1つ目は、アンコンシャス・バイアスです。
アンコンシャス・バイアスは、「無意識の偏ったモノの見方」のことです。他にも、「無意識の思い込み」「無意識の偏見」「無意識バイアス」等と表現されることもあります。
誰しも自分の経験から、バイアスを持っているのではないでしょうか。しかし、これを職場で表現すると職場環境を害しハラスメントとなる可能性がございます。
皆様もアンコンシャス・バイアスについて以下のチェックをやってみてください。
(「あなたにもある無意識の偏見アンコンシャス・バイアス」 北村 英哉著 河出書房新社より)
複数の項目にチェックがされるようでしたら、アンコンシャス・バイアスに関する、研修やセミナーが各所で行われておりますので参加されるのもよろしいかと思います。
2つ目は、アサーションです。
アサーションとは、自分も相手も大切にしたコミュニケーションで、自分と他人の考え方が違っていることを前提とした自他を尊重する自己表現の方法となります。
アサーションを考える例として次のようなものがございます。
今日は、郷里から出てきた友人と夕食をする約束をしている。仕事も早く切り上げられそうなので、そろそろ退社しようと思っていたところ、上司から「いま急に、部長から得意先に提出した資料に追加のデータが必要だと言われた。担当だったあなたに頼みたい、二時間もあればできると思うので、今日中に作ってくれないか」と頼まれた
アサーションについての研修やセミナーも各所で行われているので興味をお持ちになられましたら参加さるのもよろしいかと思います。