裁判例では、復職の要件たる「治癒」とは、原則として、従前の職務を通常の程度に行える健康状態に復したときをいうとされています。労働者と使用者との当初の労働契約が1日8時間勤務であったとすると、残業をしないでも、少なくとも8時間勤務ができる程度に回復してなければ、「従前の職務を通常の程度に行える」とはいえないのでしょうか。
しかし、労働契約は、人的なつながりのある継続的な契約関係です。そこでは両当事者間の信頼関係(誠実配慮の関係)が重視されます。当初の労働契約上の労務提供ができない限り、「自然退職」または解雇という効果が発生するというのは硬直的すぎます。整理解雇のおいても、誠実配慮の原則上の解雇回避努力義務が認められるのですから、復職する労働者に対して、勤務時間を徐々に増やしていくという復職プログラムで対処する義務があるというべきです。次回は、この問題を経済と法という視点から論じてみましょう。
みなさんは、「ウーマノミクス」という言葉をご存知でしょうか。これは、womanとeconomicsを合わせた言葉で、「女性経済」を表しています。企業に対しては、女性の活躍の場を創出しようという問題として取上げられています。ここでは、「女性には男性にはない能力がある、女性の能力を活用しようと」という合言葉で象徴されます。私は、女性の能力が男性より優れているとは思っていません(もちろん、男性が女性より優れているとも思っていません)。ただ、女性と男性は違うと思っています。今、日本の経済成長は限界に達しつつあると認識しています。前回は、海外に出て行くことで経済成長できないか考えてみました。日本の社会は男性社会といわれます。つまり、男性社会としてこれ以上経済成長できないのであって、女性社会としてはまだ試みられていないマーケットが存在するのではないでしょうか。女性の能力を活用しようとか、男性より女性が優れているところがあるとかではなく、ただ単に、男性が仕事をやめて女性が仕事をすると変更するだけで、いままでと違う需要が自然と生まれるのではないでしょうか。前回も主張させていただいたように、変化に踏み出すことが成長の鍵ではないかと思っています。
サッカーアジア大会で、決勝ゴールを決めた李選手に対し、その父が事前にかけた言葉は「簡単にプレーを」というものでした。経営も一緒かも知れませんね。
今年は花粉飛散量が前年比で8~10倍だそうです。最新の“花粉対策グッズ”が気になります。「花粉を吸着してくれるパジャマ」は花粉やハウスダストといったアレルギーの元になる物質を吸着し、寝苦しい夜を快適にしてくれるそうです。綿100%のソフトな肌触りで、敏感肌の人でも安心して着られる日本アトピー協会推薦品。「洗えるスーツ」はライン崩れやお手入れといった気になる点をすべてクリアしているので、洗濯機で気軽に洗うことができるなんて!室内に入ると安心して、ついつい衣類の花粉除去は忘れてしまいがちですよね。
つらい花粉の季節を快適に過ごすためにぜひ活用してみたいものです。