「ジュニアボード制度」とは、自薦・他薦によって集まった若手社員がプロジェクトチームを結成し、社長直轄で会社の経営に関する課題について疑似役員会で調査・議論を行い、具体的な提案で若者層中心に組織を活性化させようとする場合などに効果的な制度のことをいいます。
例えば、企業の事業規模、従業員規模が拡大した場合に、マネジメント階層も複雑になり、若手が経営に接する機会も少なくなるため、若手のやる気や意見を引き出すために用いる企業もあります。
ジュニアボード実施の一般的な手順は、経営上の課題に対する提案を若手自身が考えて行い、経営層がそれをレビューして意見やコメントを加え、最終的に承認する、というステップが含まれていれば、様々な手順でよいでしょう。また、対象を管理者にも広げれば、ワークアウトとしてOJTやOffJTの性質を持つ育成施策に近くなります。
こうした制度の導入により、会社全体がオープンな組織作りとなり、社員一人ひとりが「仕事」に対して、「やらされている感覚」ではなく、「自ら業務に取組む感覚」による意識の高揚化がはかれます。また、会社と従業員とのコミュニケーションも補完され、昨今の労使トラブルからの回避につながり、企業の質の向上も期待されるのではないでしょうか。