ビジネスマンならば多くの人が気にかける社長の言葉。時間的にたまに見てしまうTV番組ゆえ、つい手にとってしまったこの本「カンブリア宮殿・社長の金言」。たしかに、名経営者といわれる方々の、会社に対する考え方、いい事を言ってると感じた。しかも、何かと忙しいこの時世、読書をしない者が増えているらしいが、この本では、経営者一人当たり2~3ページほどで集約されているので、電車移動中に読みやすいのだろう。無論、自宅に腰据えて読む人も私と同様、お勧めである。
作家、村上龍と番組にご出演された様々な経営者との対談のなかで生まれた金言には、その企業の成功までの背景をもイメージできてしまう。なぜなら、その名経営者たちは、ニュースや新聞などで少なくともお目にかかる機会が多いからである。ただ、間違えたくないのは、それがすべてではないことを理解したい。成功結果のみを意識してしまうと、同じ行動をすれば我々も成功できる。と、勘違いする企業もあるからだ。人はそれぞれ、様々な思想、考えを持ち生きている。そのため、共通する事もあれば、いや違う、と相違することもあるのが当たり前だからだ。
ある社長は、新人研修で会社の辞め方を教えている。結果だけ見ると、「おかしいのでは?」が正論だろう。しかし、この社長は「会社に居ること」が目的ではない。何もしないで居ることが会社への裏切り、ならば辞めて下さいと教育する。また、古い考え方だと「必死さが大事。」という経営者も少なくは無いのに、社員に楽をさせながら成果を出せる会社にする。説明を聞けば、「なるほど。」と頷かされる。
また、ある社長は、会社を立て直すのに固定費を減らし、早く回復させるため社員を減らす合理化という考えを嫌い、「配分が少なくとも全員総力戦で頑張ろう。」という方法で成功している。リストラして、合理化すれば瞬間的にP/Lは良くなるが、以後の手は何をするのかと行き詰まる。5年、10年先を考えるとき、次の年を作っていくのは社員なのだから、社員のモチベーションを下げることはしてはいけないと説いている。
なかには「現在のパートや派遣といった雇用形態を増やし、賃金が安くて当たり前の社会を作ったのは政府にも経営者にも責任がある。もう少し社会的責任を自覚するべきである。」と憤慨している方もいた。
他の社長もさまざまな金言を示しているが、多くが人材という社員を大事にし、上手に社員を育成し、経営戦略においても成功している。確かに近年の日本は簡単に派遣切りやリストラ、人員整理をしている企業が多く目立つように思える。会社を支える従業員を大切にしていないのでは、と考えさせられる。また、違う角度から見れば、今の社会には名経営者たちのように有能な指導者が減ってきているのではないか。私が思うには、コンピュータの活用が盛んになるとともに、子供から大人、すべての者たちがコミュニケーションをとること自体、失われてきているのではないかと感じる時がある。皆さんも一度、過去と現在のコミュニケーションのギャップについて見つめなおしてみるのもいかがだろうか。
3月となると、花見が恋しくなり、桜の開花が待遠しい人も多いのではないでしょうか。ところで、花見にでも出かけようと思ったときに、お目当ての花がどれくらいの咲き具合か気になりますよね。こんなとき、便利なのがYouTubeです。目的の場所の花の咲き具合が、誰かが、アップロードしていれば、映像で見ることができるのです。映像ですから、開花状況がリアルにつかめます。会社主催のお花見や社員旅行に活用できるかも知れませんよ。
冬の寒さが過ぎたと思いきや、花粉の襲撃が始まりました。花粉症の方にはつらい季節が始まります。私も花粉症ですが、発症歴はまもなく20年になろうとしています。ただ、年々症状が軽くなっているのが救いです。できればこのまま完治してほしいものです。 さて、花粉の季節ではありますが、それと同時にお花見の季節でもあります。 横浜事務所の近くには桜並木があり、毎日通勤しながら桜見物ができるのを、今から楽しみにしています。もちろん、休日には友人達とお花見も計画しています。友人から「花より団子(お酒?)でしょ」と言われますが、今年は少し、団子を控えたいと思います。